「おいてくよ!」は禁句です

  • 2014.03.29 Saturday
  • 09:52
前回は菓子売り場での「買って!買って!」という場面をご説明しましたね。
追加でもう一つ。
「これは買わないのよ」と言った後は、すんなりその場を離れる、
というのも大事なことです。

「さあ、行くよ」と、にこやかにやんわりと言いましょう。
そして子どもが「イヤ!」と言ったら、
「そう、イヤなのね。まだここにいたいの?・・・
じゃあ、お母さんはお買い物をしに向こうの方にゆっくり行ってるから、
あなたも来てね・・・待ってるわよ」とにっこり笑いながら優しく言います。
そして、「待ってるから来てね」との思いを込めた視線で子どもを見つめながら
その場を静かに離れます。
子どもがやってきたら、「あら、もう来たの。ありがとう。
一緒に買い物ができてうれしいわ」と言います。

なぜ、「ありがとう」なの?
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

スーパーでの買い物は親の仕事であって、子どもはそれに付き合わされているわけですから、
親が行く所へ子どもが付いて来てくれている、という点で「ありがとう」ということになります。

子どもは本来「自分の力で自分の好きな所へ行き、好きなことをしたい」
という思いを自然に持っています。
その一方で、「自分の周りは危険が一杯で、自分は守られるべき弱い存在である」ということもわかっています。

ですから親は、この両方の思いを同時に満たしてあげる態度をとる必要があります。

口が裂けても「おいてくよ!」などと言ってはいけません。
これは保護者としての責任を放棄した発言です。
そのような無責任な親の言うことを子どもは絶対にききません。
親は「おどし」として使っているのでしょうが、
わざわざ怖がらせることは、不要に「この世は怖い」と伝えていることになります。
子どもに「恐怖に勝つか負けるかが生きるか死ぬかの勝負だ」と教えていることになってしまうのです。
人生を、人間関係を、強いか弱いか、勝つか負けるか、で生きなければならない寂しい人生になってしまいます。

封建的な社会ではない今日、親の力で子どもの行動をコントロールすることはできません。
子どもは親との信頼関係で行動を制御するのです。
つまり「親は自分の自由を認めてくれていると同時に自分を守ってくれている」という信頼です。
この親子関係が人間関係の基本になります。(エリクソン博士は「基本的信頼」と呼びました)
人間関係が勝つか負けるか、ではなく信頼で築かれる人生は、豊かで幸福な人生となります。

ですから、子どもをしつける時に「おどし」は絶対に使いません。
そして、何度も言うように「親の力をかけないこと」はしつけの鉄則ですが、
それは「甘やかし」や「やりたい放題させる」こととは全く違う、ということをご理解くださいね。
 
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