内も嵐、外も嵐

  • 2015.07.21 Tuesday
  • 23:11
子どもが思春期時期の子育てについて、話をさせていただく機会が続いています。
先日はももち文化センターで、その前は筑紫野市内の中学校で、
少し前は福岡市平尾界隈にお住いのお母さん方に。

全体的に、大人たちの中学生に対する扱いは、
「急に、大人になったと思い込む」傾向があるようだと感じました。

そもそも昨日まで小学生だった子どもが
急に大人になるわけはありません。
思春期の成長はゆっくりでいいのに、大人はせっかちですね。

そうでなくても子どもたちは、中学校という新たな環境の中で
とても緊張する毎日を過ごしています。
そのような中で、急に大人扱いされて、「そんなことくらいわかるだろう」とか
「それくらいできて当たり前」という感覚で扱われるのです。

学校の先生からはガンガンやられ、親からはガミガミ言われます。
そして、そんな子どもの体内では、ホルモンの活発な分泌により、
自分の意思とはお構いなしに身体はつくられ、感情の変動も激しくなります。

つまり、自身の体内に嵐が起こっており、環境も嵐の状態です。
内も外も嵐・・・そう考えると中学生はとても大変ですね。

親たちは、中学生の子どもにアレコレ要求するばかりでなく、
もっと子どものことを思いやるべきかもしれませんね。
 

思春期は反抗期?

  • 2015.07.12 Sunday
  • 00:15
一般的に「思春期は反抗期」と言われます。
そのせいか、思春期に反抗するのは当たり前、と思っておられる方が多いようです。

小学校高学年くらいの保護者の方々から
「子どもの反抗が大変でどうしたらよいのか? 困っている」
というご質問をよく受けます。

そんなに「困った、困った」って、じゃあ、どうだったらいいのですか?
と訊いたことがあります。
「反抗じゃなくて、何だったらいいのですか? 反抗の反対は何なのですか?」と。

反抗の反対・・・考えていただきました。
「従順、素直・・・かな?」

では、従順だったらいいのですね?
素直だったらいいのですね?

すると皆さん、一斉に首をかしげて困惑した顔をされたのです。

困った、困った、と口にされてはいますが、
どうがいいのか、という理想の姿は、皆さんあまりはっきりと描いておられないようです。
そして、従順でも困るわけです。

APでは、反抗の反対は「自立」ですよ!

思春期が反抗期と呼ばれるのは、子どもが自立へとエネルギーを出しているときだからです。
親はその自立を支援するのが仕事です。
つまり、反抗を抑えてはいけません。
支援をするのです。
ただ、世の中がよくわかっていないので、危なっかしいですよね。
ですから、安全圏に制限を設定したり、軌道修正をしてあげたり、
常に見守っておかなければなりません。

子どもの思春期、それは親の力量が問われる時期です。

 

思春期について

  • 2015.07.01 Wednesday
  • 19:31
思春期について話す機会が続いているのですが、
昨日の Cafe de AP でも中学生の子どもさんの話が出ていました。

私自身も最近、高校中退や不登校、家庭内暴力、いじめ、ネット依存など、
問題を抱えている中学生や高校生、その保護者の方に直接お会いすることが続きました。

大人たちが、子どもが過ごしている状況をよく把握できていないかもしれません。
何らかの問題が起こってから「え? そんなことがあったの?」と初めて知った、
みたいなこともよくあるようです。

大人の対応が後手後手になってしまってますね。
また、問題が起こってからも、大人たちがその問題に
対応できるだけの力量を備えていないようにも感じられます。

それから、子どもたちは、小さい頃から段階的に人間関係を学んでいかなければならないのに、
経験が不十分なようだ、という話も出ていました。

確かに、私たちが子どものころに比べると、
いろいろな人たちとの接触の機会は少なくなっていると思います。
近所の集まりや親戚の集まりなどで、もっともまれていたような気がしますね。
誰かが誰かの悪口を言っているのが耳に入ることもありましたが、
それも人間関係を学ぶ機会だったと言えるかもしれません。
少なくとも、子どもはそんな大人のアレコレに巻き込まれることはないわけですから、
「へえ、○○さんは△△さんのことをそんな風に思うんだ・・・」と
結構冷静に客観的に見ていたような気もします。

精神科医の水島広子先生が『親子不全〈キレない〉子どもの育て方』(講談社現代新書)という本の中で、
「現代の子どもたちの問題は、多様な大人たちとの出会いが少ないこと」と
書いておられたのですが、なるほど、と思います。

さて、明日7月2日からももち文化センターで「親育ち講座〜思春期編〜」が始まります。
詳しいプログラムは、ホームページの最新情報をご覧くださいね。

ぜひご一緒に子どもの思春期について学びましょう!
 

思春期特別講座

  • 2015.06.23 Tuesday
  • 22:31
昨日は福岡市平尾にある「家計と暮らしと住まいの相談室」という場所をお借りして
思春期特別講座「性教育ってどうするの?」を開催しました。

これは7月からももち文化センターで始まる「親育ち講座〜思春期編〜」の
4回目(8月20日開催予定)と同じ内容のものです。

「家計と暮らしと住まいの相談室」に置かせていただいていた
「親育ち講座」のチラシを見た方が興味を持ち、
「ももちには行けないのですが、この平尾で開いていただけないのですか?」と、
相談室の方にお尋ねくださったところから実現しました。

このように、出張もOKです。
呼ばれればどこへでも馳せ参じますので、
「この講座、受けたいのだけれど、開催地まで出かけるのは無理」
という方は、どうぞお申し付けくださいませ。
(メールやお電話で随時受け付けております。)

さて、家庭における性教育の話、おおいに盛り上がりました。
さすが、講座を受けたいという積極的なお母さま方だけあって、
質問も次々出るわ、悩みやご意見もどんどん言ってくださいます。
私がこの講座の目的としていることをお伝えするまでもなく、
はっきりと疑問として持っておられました。

その深い問題意識に感動しながらの、あっという間の2時間でした。

参加者の皆さん、有意義な学習時間となりましたこと、
本当にありがとうございました。

そして、次回は7月7日(火)ですね。
「友達・学校・部活などのトラブル解決法」がテーマです。
どうぞまた、よろしくお願いします。

「親育ち講座」第1期終了

  • 2015.06.18 Thursday
  • 22:45
福岡市の地下鉄藤崎駅前にあるももち文化センターで行っている
「親育ち講座」第1期乳幼児編が本日で終了しました。
3か月間6回シリーズで行いました。
昨年まで講座を担当されていたAPジャパンの野中さんから引き継ぎましたので、
責任を感じていましたが、無事に終わりほっとしています。

あるお母さんが、「一度お話を聞いただけで、その日は子どもととてもうまくいったので、
参加した甲斐がありました。」とおっしゃってくださり、本当に良かったと思いました。

子育てをどうにかしたい、良い関係を築きたい、学びたい、
と思っておられるお母さんは、それだけでずいぶん積極的なわけですから、
お勉強に来られる、ということ自体で、すでに一歩改善できている、
ということになります。

どうかしなければ、と思っているだけでは、ことは進まないのですが、
思い切って行動するとき、すでにことは進んだ、ということですね。

頭で考えることはもちろん大切ですが、行動を起こすことはもっと大切。
子育てでもそうなのです。

APとはアクティブ・ペアレンティングの略。
アクティブ、つまり行動的に、というのが、この親子関係講座の名前なのです。
そしてペアレンティングとは「親をする」という意味。

後手で子どもに振り回されるのではなく、
先手で「行動的に親をする」という意味が、そのままプログラムの名前になっているのです。

自分を明け渡して・・・

  • 2015.06.15 Monday
  • 14:15
APのプログラムの中には「より良い家庭づくり」という、
家で実践する宿題がいくつかあります。

その第1回目は「子ども一人ひとりと毎日最低5分楽しい時を過ごす」というもの。

この、一緒に過ごす時の、親側のこころもちがとても大切。
私は「自分をその子に明け渡す気持ちで・・・」と説明しています。

つまり、その子のことだけを想う、その子にだけに集中する、ということです。
これを意識していただくと、普段いかに子どもを優先していないかがわかります。

子ども優先なんてとんでもない!
そんなことをしたら子どもがわがままになる!
と思われるでしょうか?

そうなのです。
子どもって本来わがままなものなのです。
そして、子どもはわがままでいいのです。
「わがまま」から、次第に他者のために我慢できるようになることを「成長」と言います。
ですから、言い換えれば「大人」と言うのは「我慢できる人」のことです。
わがままな大人がいたら、それは身体は大人だけれども精神的には「子ども」ということです。

考えてみてください。赤ちゃんは100%わがままです。
つまり自分の要求通りに何でもしてもらえます。
お腹がすけばおっぱいが出てきて、
寒ければおくるみで暖かく包まれます。

大人たちは皆、赤ちゃん優先にしてくれます。
いわば、幼児期はそんな赤ちゃんの延長であると思えばよいのです。
なのに大人たちは、子どもが1歳を過ぎるころから、急に大人になることを求めます。

あるお母さんがおっしゃいました。
「子どもがあんまり言うことを聞かずにわがままばかり言うから
思わず『もっと大人になりなさい!』って叫んでしまいました」と。
私は尋ねました。「子どもさんは何歳ですか?」
「5歳です」

思わず吹き出しそうになりましたが、このお母さんはとても真剣でした。
そして、そう話した後、ふと我に返ったようにおっしゃいました。
「ああ、5歳だから子どもなのは当たり前・・・
大人にならなければいけないのは私の方でした・・・」と。

もちろん、少しずつ、我慢することを教えていくことはとても大切です。
でも本当に少しずつで良いのです。
子どもの成長に見合った我慢であれば、
子どもは我慢することをとても喜びます。
自分の我慢が誰かの貢献になっていることを誇りに思うからです。
しかし、無理は禁物。逆効果になりかねません。

さあ! では、子ども優先にと意識しながら、子どもと楽しい時を過ごしましょう。
日々親よりも子どもの方が我慢していることが多いのでは?と気が付きますよ。

お母さん、お父さんが、自分を優先して相手をしてくれていると感じた子どもは
心の底から喜びを感じ、不思議なことに、とても素直になります。

ただし、子ども優先とはいえ、親の方も決して無理な我慢はしないでくださいね。
そのためには、時間を区切るのがコツですよ。
そして、お互いに楽しむことが大切です。

ぜひやってみてくださいね!

7月から思春期講座が始まります

  • 2015.06.13 Saturday
  • 17:34
昨日はとても暑かったですね。
そんな中、ももち文化センターの最寄りの中学校に
7月から始まる「親育ち講座〜思春期編〜」のチラシを
全校生徒に配布してくださるよう、お願いに伺いました。

校長先生も教頭先生も快く承諾してくださり、
生徒さんたちお一人お一人に配布していただけることとなりました。
ありがとうございます。

この講座は7月から9月まで6回シリーズで行います。
各回のテーマや詳しいことは最新情報のところをご覧くださいね。

いろいろなお母さん方に接する仕事をしていますので、
お母さん方の日々の悩みがいかに大きなものであるかを
私は切実に感じています。

講座に実際に参加されるかどうかは置いておくとして、
「やり方や解決の方法がありそうだな」とか、
「悩みはあるけれども希望も持てそうだ」など、
そんなことを、チラシを目にしたときに感じていただきたい・・・
私はチラシにそんな想いを込めて作成、配布しています。

中学校の生徒の皆さん、お家に帰ったら、お母さんに
チラシを確実に手渡してくださいね!!
 

1年ぶりのご無沙汰でした!

  • 2015.06.11 Thursday
  • 23:35
皆様、こんばんは。
今日は6月11日。最後にブログを書いてから1年が経過しました。
長い間お休みしていてごめんなさい。

お元気にされていましたか?
私も元気です。

書きたいことはたくさんあったのに、いざパソコンに向かうとなかなか・・・
という日々が続いてしまい・・・
「ブログの更新、待ってるよ」の声に励まされたにも関わらず・・・

今日を記念に、また書いていきますので、
ご愛読のほど、よろしく願いいたします。

さて、今日は6月16日に予定されている筑後市立筑後保育所での講演会の準備をしました。
テーマは「ガミガミ言わずに ノビノビ育てよう」です。

子どもの認識の仕方を理解することと子どもへの言葉かけの工夫で
良い関係を築き、しつけがスムーズにできるコツをお話しします。

毎日子どもたちと笑って楽しく過ごしたいですよね!
それが叶います。
筑後保育所の保護者の皆さん、ご期待くださいね!!

では、また。

「しごき」はなぜいけない?

  • 2014.06.11 Wednesday
  • 00:43
「最近の子どもはハングリー精神がない」とよく言われます。
「無理ないでしょ! ハングリーなんて経験ないもん」と、思います。

ハングリー・・・「おなかすいたあ〜〜」という経験は皆無ではないでしょうか。
一日三食、デザート付き、場合によってはおやつに夜食まで食べているのですから。

いわゆる「鍛える」ということを、ハングリーを抜きにして考えなければならないと思います。
そうしないと、しごきや暴力を容認してしまうことになりますからね。

人間関係は愛と信頼で築くのが正当な方法です。
愛や信頼の真逆が暴力や支配です。

小さい頃から虐待を受けてきた15歳のAさん。
ある日、顔が腫れているので「どうしたの?」と訊くと、
「実は父に殴られて・・・。でも痛みを感じないんです」と言っていました。
ここで、「殴られても痛くないなんてすごいなあ」と感心する人がいるでしょうか?

「打たれ強い」というのは決して称賛することではないのです。

暴力や支配でつながる人間関係は健全ではありません。
愛と信頼でつながる人間関係こそが健全であり本物です。
このことを徹底的に言っていかないと、
スパルタ教育やスポーツのしごき、そして虐待までもが容認されてしまいます。
「鍛えなければ強くならない」とばかりに無理難題を押し付けるのは間違いです。
子どもはそれぞれに応じて自らチャレンジしていきます。
そのチャレンジを遮らなければいいだけの話です。

親から見て「うちの子はちっともチャレンジしない」と思われることもあるかもしれません。
あるいはチャレンジから逃げている、と思えることもあるかもしれません。
それは親から見るとそう見えるだけのことであって、
子どもは常にチャレンジをしています。

実は、日々生きていることこそが、チャレンジなのですから・・・。

APの勇気づけは「子どもの今を認めること」です。
「もっと頑張れ」とは言いません。
それは裏返せば「今のあなたではだめよ」と言っていることになるからです。

 

希望? それとも呪い?

  • 2014.05.15 Thursday
  • 09:43
人間と動物の違いは?・・・
たくさんあると思いますが、「言葉を使うこと」がまず挙げられるかもしれませんね。

最近は動物に関する研究が進んでいますから、
イルカやクジラも話をしている、とか、
鳥やコウモリも伝達し合っているのがわかってきています。
犬や猫のペットを飼っている人ならば
動物と人間との間でコミュニケーションが取れることはよくご存知のはず。

そうそう、昔アメリカのコロラドへ行ったとき、
ロッキー山脈のふもとにあるペンションに泊まりました。
そこでは乗馬ができたので、私も乗馬に初トライ!
「生まれながらのカウボーイ」という方がいらして、
私を一目見るなり、「はい、あなたはこの馬ね」と・・・。
人の性格も一瞬で読み取り、30頭余りの馬の中から私にマッチした馬を選んでくれる・・・
すっごい才能! と驚いたことがあります。
まさに彼は馬や犬と上手にコミュニケーションが取れる人でした。

そういうわけで、
「話をするのは人間だけではない。動物だってするではないか。」
とお考えの人は多いでしょう。

でも、ちょっと待って!
「人間における言葉の意味」についていろいろ考えてみたいと思うのですが・・・

動物の言葉は「伝達」。
「こっちにおいで」「そっちに行ったら危険だよ」「どこに行ってたの?心配したじゃない」
など、犬の親子などを見ているとまさにそんな感じで会話を交わしているかのようですよね。

では、人間は?
「伝達」します。大事なことです。
職場ではよく「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)が大事」と繰り返し言われますよね。
そしてもちろん、自分の感情や考えを交換し合う、ということもあるでしょう。

でも、これは人間だけ? と思うのは、
「希望を語る」ということではないかと・・・

動物って希望を語りますか?

人間の一番素晴らしい持ち味は
「夢や希望を語る」ことではないかと思います。
そして、夢や希望は、そこに愛がなければ語ることはできません。

愛がなくて語られるとすれば、それは「呪い」になってしまいます。
ん〜、「眠り姫(いばら姫)」の物語を思い出しますね。
お姫様のお誕生パーティーに招かれなかった魔女はお姫様に呪いをかけますものね。
それは恨みや嫉妬心からでした。

私たち親が家庭で子どもに語りかける時、
伝達だけでは悲しすぎます。
まして「呪い」なんてとんでもない!!

しかし現実は、
家庭でも学校でも「ダメ!」や「○○なさい」など、
禁止や命令の言葉ばかりが氾濫しているように思えてなりません。
動物ですか!? 調教ですか!?
まさか呪いをかけたりしてないでしょうね!?
でも、「○○しなければ××になるよ!」なんて言い方は呪いめいていませんか?

私たちの愛する子どもたちを
膝に抱っこしたり、目と目を見交わしたりしながら、
夢や希望を語りましょう。
愛と想像力は子どもに優しさとたくましさを培います。
人間らしく育てましょう!!
 

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